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ごみ屋敷問題①

2025年8月18日

こんにちは、居宅介護支援事業所の岩城です。今回はごみ屋敷問題について考えたいと思います。ごみ屋敷とは家屋の内外にさまざまな物が堆積し居住民のみならず周辺環境に悪影響を及ぼす住居のことです。2005年頃から新聞やテレビで報道されるようになり現在も全国でごみ屋敷問題は広がり続けています。環境省が令和5年に発表した実態調査によると過去5年間に確認されたごみ屋敷件数は全国で5,224件ですが実際のごみ屋敷の数はこの数倍以上であると思われます。原因はさまざまです。高齢者のセルフネグレクト、家族や地域からの孤立、精神疾患、貧困、身体機能認知機能の低下等が複合的に重なった結果、ごみ屋敷化をもたらしているという調査結果があります。私たちが関わる介護の現場でも程度の差はありますがごみ屋敷に遭遇することがあります。担当することになった利用者宅を初回訪問するとごみ屋敷だったという事例は珍しいことではありません。問題を解決するためには単純にごみを撤去すれば事足りるということではなく、ごみが捨てられなくなった原因を取り除かないと根本的な解決につながりません。重要かつ奥の深いテーマなので今後数回に分けて掘り下げながら解決策を考えていきたいと思います。部屋はその人の心の状態を反映しているそうです。あなたの部屋を振り返ってみてください。ごみ屋敷はその状態によって5段階に分類されるそうです。要介護度みたいですね。1,2段階の人は案外多いかもしれません。私も含めて・・・。

次回に続く