このアーカイブは '栄養課' のものです

食中毒に気を付けましょう

月曜日, 5月 29th, 2017

こんにちは、栄養課です。いよいよ暑い夏がやってきます。今回は夏場(6月~8月)に多く発生する細菌性食中毒についてお話ししたいと思います。

細菌は食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起こします。細菌の多くは湿気を好むため、気温が高くなり始め、湿度も高くなる梅雨時に細菌による食中毒が増えます。

知っておきたい食中毒の主な原因

腸管出血性大腸菌(O157など)
食肉などに付着し、生肉や加熱不十分な肉を食べることによって発症します。腹痛や水のような下痢、出血性の下痢を引き起こします。
カンピロバクター
この細菌が付着した食肉を生や加熱不十分で食べることによって発症します。吐き気や腹痛、水のような下痢が主な症状です。
サルモネラ属菌
牛・豚・鶏などの食肉、卵などが主な原因食品で、激しい胃腸炎、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が現れます。
セレウス菌
チャーハンやスパゲティなどが原因食品で、熱に強く、加熱による殺菌が難しいのが特徴です。ただし、少量では発症しないため菌を増やさないことが予防のポイントです。
ブドウ球菌
人の皮膚やのどに存在し、調理する人の手指に傷がある場合は食品を汚染する確率が高くなります。熱・乾燥に強く、急激に嘔吐や吐き気、下痢などが起こります。
ウエルシュ菌
酸素のないところで増殖するのが特徴で、下痢と腹痛を引き起こします。カレー、煮魚などの煮込み料理が原因食品です。加熱調理した食品の冷却は速やかに行い、室温で長時間放置せず、また食品を再加熱する場合は十分に加熱して早めに食べることがポイントです。

食中毒を防ぐためには、細菌を食べ物に「つけない」、食べ物に付着した細菌を「増やさない」、食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」という3つのことが原則となります。食中毒を正しく理解し、しっかりと予防してきましょう!!


熱中症に気をつけましょう

月曜日, 5月 30th, 2016

こんにちは、栄養課です。日増しに蒸し暑くなってきましたね。
熱中症の発生は7~8月が発生のピークです。熱中症を正しく理解し、予防に努めて下さい。

熱中症とは、体温の上昇と調整機能のバランスが崩れて身体に熱が溜まる状態をいいます。
熱中症予防には、「水分補給」と「暑さを避けること」が大切です。
① 水分・塩分補給
こまめに水分・塩分の補給を行いましょう。
特に高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能や暑さに対する体の調整機能が低下しています。のどの渇きを感じていなくてもこまめに水分補給を行い、また暑さを感じなくても扇風機やエアコンを使って温度調整をするように心がけましょう。

② 熱中症になりにくい室内環境
扇風機やエアコンを使った温度調整、室温が上がりにくい環境(こまめな換気、遮光カーテン、すだれなど)の確保、こまめな室温確認を行いましょう。

③ 体調に合わせた取り組み
こまめな体温測定、通気性の良い吸湿・速乾の衣服着用、保冷剤、氷、冷たいタオルなどによる体の冷却を行いましょう。

④ 外出時に準備
日傘や帽子の着用、日陰の利用、こまめな休憩を心がけましょう。

次に熱中症を予防する栄養素です。
カリウム
汗をかくと細胞内のカリウムが排泄され脱水症状になります。過剰なナトリウム排泄や筋肉収縮を助ける働きもあり、日頃からしっかり摂りたい栄養素です。野菜、海藻、豆類などに多く含まれています。

ビタミンB1
糖質からエネルギーがつくられるときに必要な栄養素であるため、疲労回復や夏バテ解消に効果的です。豚肉、うなぎ、大豆などに多く含まれています。

クエン酸
クエン酸はブドウ糖を無駄なくエネルギーに転換するための重要な栄養素であるため、エネルギー補給に欠かせない栄養素であり疲労回復に効果的です。柑橘類、酢、梅干しなどに多く含まれています。

しっかり水分を摂り、しっかり食べて、熱中症を予防し暑い夏を乗り切りましょう!


食中毒に気をつけましょう

木曜日, 7月 2nd, 2015

こんにちは。栄養課です。7月に入りいよいよ夏本番ですね。脱水症予防のためにしっかりと水分を補給するようにしましょう。

これからの季節、食中毒が増加します。そのため、今回はこの場をお借りして代表的な食虫毒とその原因食品、食中毒予防の3原則の2点について簡単にお話ししたいと思います。

まず、食虫毒の原因には「細菌」と「ウイルス」があります。夏に多発するのは細菌性の食中毒であり、O-157、カンピロバクター、サルモネラ等がその代表です。(O-157は様々な食品から見つかっていますが、食肉の加熱不足による感染が多いです。カンピロバクターは、鶏肉に関連する食品やその加熱不足による感染が指摘されています。サルモネラは、その原因食品が卵であることが多いです。)

次に食中毒予防の3原則です。

①つけない

調理前、生肉及び生魚等を取り扱う前後、食事につく前には必ず手を洗いましょう。また、生肉・生魚を切ったまな板等の調理器具から生野菜へ菌が付着しないよう調理器具を清潔に保ちましょう。

②ふやさない

食品についた細菌を増やさないために食品をなるべく低温で保存しましょう。そうすることで菌の増殖を抑制することができます。ただし、冷蔵庫の過信は禁物です。調理済み食品は早めに食べるようにしましょう。

③やっつける

菌は熱に弱いことが多いので、中心部までしっかり加熱することが重要となります。加熱不足にならないようにしましょう。

以上が食中毒予防の3原則であり、食中毒予防の基本となります。これらを守り、しっかりと食中毒を予防していきましょう!!


夏野菜を食べて、暑い夏を乗り切ろう!!

金曜日, 8月 2nd, 2013

こんにちは、栄養課です(^∀^)♪

今年の夏も暑いですね。暑い時は冷たいそうめんやアイスばかり食べてしまいますよね。冷たいそうめんに今が旬(=最も美味しい時期)の夏野菜をトッピングしてみてはどうでしょうか?

同じ野菜でも旬の時に食べる方が旬の外れた時に食べるよりも栄養価が優れているという研究報告もあるようです。

アル・ソーレの夏野菜を使ったレシピをご紹介します。

<夏野菜のスイートチリマリネ>

枝豆 30g

とうもろこし 30g

トマト 40g

※スイートチリソース 6g

※上白糖 4g

※穀物酢 3g

※オリーブオイル 適量

ブラックペッパー(粗挽き) 適量

①トマトは枝豆やコーンと同じくらいの大きさのサイコロ状に切る

②※の調味料を合わせる

③①と②を和えて、ブラックペッパーをかけて出来上がり

食べる直前に和えてくださいね♪

【使用した野菜のおいしいものを選ぶコツ】

トマト:へたが緑色。赤く鮮やかで重いもの。また、お尻の放射状に入っている筋はスターマークと呼ばれ、おいしいトマトのしるしです。

枝豆:さやが緑色で産毛がしっかりと付いており、ふっくらとしていてしっかり実がついているもの

とうもろこし:皮の色は鮮やかな緑、ひげは茶褐色でふさふさのものがたくさん実がつまっています

今回紹介した野菜を含めて夏野菜には疲労回復のビタミンB1や免疫力を高めるビタミンCなど暑い夏を乗り切るための栄養がたっぷり入っています。

積極的に夏野菜を食べて、元気に夏を過ごしましょう\(^-^)/