敬老の日に・・・

こんにちは、居宅介護支援事業所です。

今回は茨木のり子さんの「答」という詩を紹介します。

『ばばさま、ばばさま今までで、ばばさまが

一番幸せだったのはいつだった?

14歳の私は突然祖母に問いかけた

ひどくさびしそうに見えた日に

来し方を振りかえり、ゆっくり思いめぐらすと思いきや

祖母の答えは間髪を入れずだった

「火鉢のまわりに子供たちを座らせてかきもちを焼いてやったとき」

ふぶく夕、雪女のあらわれそうな夜

ほのかなランプのもとに5、6人膝をそろえ火鉢を囲んで座っていた

その子らのなかに私の母もいたのだろう

ながくながく準備されてきたような、問われることを待っていたような

あまりにも具体的な、答えの迅さに驚いてあれから50年

ひとびとはみな掻き消すように居なくなり

私の胸のなかでだけときおりさざめくつつましい団欒』

幸せについて具体的に話せる人は本当に幸せな人だと思います。

人生の最終章を生きる方々には幸せを思い出し、幸せを感じていただきたい。

敬老の日、各紙で日本人の平均寿命が男性は80歳、女性は86歳を超えたことが報じられています。

どれだけ生きるかは大切なことですが、どう生きるかについて考えることも大切なことだと思いました。