訪問先で・・・

こんにちは居宅介護支援事業所です。

月1回担当の御利用者様のご自宅を訪問させていただき、
「どうですか?お変わりないですか?」
とお声をかけさせて頂き、翌月の予定を持って訪問させていただいております。 おしゃべりな私はつい長居をしてしまいがちで、
「まだ帰らんのかい!」
と心の中でつぶやかれているかもしれません。
「ごめんなさい・・・。」
私にとって忘れられない訪問となった日があります。

平成27年11月18日(水) いつも通りいつもの時間の訪問です。ご自宅にはRちゃんというラブラドールがいます。
ご家族様から
「今年の夏は越せるかなぁ?」
というお話を伺っておりましたが、ちゃんと夏を越してくれました。 ただ、15歳という高齢であり、訪問にさせていただくごとに、
「歩けなくなりました。ご飯を食べさせないと食べなくなりました。」
などのお話を聞くようになりました。そしてこの日、いつもいる場所ではないところにRちゃんは横になっていました。
自分で自分の唇を巻き込み噛んでしまうと家族様は工夫をして巻き込まないように歯茎と唇の間に詰め物をして防いでいました。息遣いが荒く、Rちゃんの息遣いを聞きながらお話しをさせていただいていたとき、Rちゃんの息遣いが聞こえなくなったのに気がつきました。
「Rちゃん!息してる?」
ととっさに叫び、家族様が心臓の鼓動をたしかめ、このとき心臓はしっかり動いていました。
「Rちゃん、Rちゃん、Rちゃん、Rちゃん、Rちゃん」
と何度も何度も心臓の鼓動を確かめながら呼び続けました。もう一度息を吹き返してくれたらと思いながら・・・心臓の鼓動は徐々に弱まり手に触れなくなりました。

Rちゃん、よく頑張ったね。ありがとう。
Rちゃんは大好きな御家族様と最後を一緒に過ごすことができました。Hさんの帰りも待っていたのでしょう。Rちゃんはご家族様を守り、またRちゃんもご家族様に囲まれ幸せな一生であったと思います。
大切な時間を共有させていただけたこと感謝いたします。
Rちゃんのご冥福をお祈りいたします。